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2011年07月20日

ウツになりたいという病

ウツになりたいという病

ウツになりたいという病」植木理恵


テレビの「ほんまでっか」に出てくる解説員の先生方は

みな個性的でとてもおもしろいです。

その中でも人気者の、心理学者、植木理恵さんの本です。

買って読んでみました。

そこで「白くま曲線理論」というのが書いてあった。

被験者に白くまの映像を見せて、

一方のグループには白くまの映像をしっかり記憶するように伝え、

もう一方には忘れるように伝えました。

1年後の白くまの記憶を尋ねたところ、

意識して記憶しようとしたグループの方が、

忘れようとしたグループよりも、覚えが圧倒的に悪いと言う結果に。

この結果から、人間は記憶を忘れようとする意識は、

かえって、その対象を強く心に刻み付けると言うことです。

植木さんは、トラウマを抱える人に、「傷口に粗塩を塗りこむ」ことを薦めている。

つまり、心の傷を忘れようとしたり、避けようとしないで、

向かい合うこと。

悲しくても、痛くても、それを感じて落ち込んでもいい。

それを回避しないで、その傷の生々しさを引き受けること。

それが実は早く忘れて回復に至るという事です。


まったく同意します。


バイブルにもあります。

「自分の命を救おうと思う者は、それを失い、
自分の命を捨てる者はそれを得る」


バイブルは逆説を教えている。

自分を大切に守ろうと必死になると、実は自分を傷つけるのです。

人生は「捨て身」で生きることの方が、得ることが多い。



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Posted by パスター・レイ at 06:10│Comments(1)本の紹介
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