2010年04月05日
あ~楽天イーグルス

「あ~楽天イーグルス」野村克也
落合監督が、
「監督が、マスコミを通して、選手への愚痴をこぼしたら、チームがだめになる」
と昔、そのようなことを言っていた。
ぼやきの野村監督は、落合監督から言わせると、最低監督と言うことになる。
この本も、けっこうぼやきが多いです。
でも、野村監督が采配を振るうと、チームが強くなりますよね。
野村監督の本を読んでいると、野球に対する思い入れ、選手に対する献身さが伝わる。
だから、ぼやきも愛情の含まれた意図されたものだと思う。
長嶋、王に負けない活躍をしながら、人気面では遠く及ばない。
それで、人気者の二人をひまわりと言い、自分を目立たぬ月見草だと言う。
じっさい、王、長嶋から野村さんへのコメントをほとんど聞いたことがないが、
野村監督は、何かにつけ、王、長嶋、巨人を口にする。
そんな劣等感のかたまりみたいな男が、努力して今の地位を築いてきた。
どれだけ、名誉を得ても、この劣等感というのはぬぐうことができないようで、
今でも、ぼやきはおさまらない。
でも、野村監督の自分の足りない部分を乗り越えようとする努力が
けなげと言うか、なんか、憎めないんですよね。
この前、テレビに出た時、シーズンオフになると、
他の選手や指導者は、旅行に行ったり、ゴルフしたり、休暇を取る。
しかし、野村監督はゴルフもしないし、オフでも野球のことしか考えない。
野球がすべてで、大好きだと言っていた。
ボクは結婚とか、就職の相談を受けることがあるが、
そんな時は、まず、その相手の異性や仕事が本当に好きなのかどうかを聞く。
迷うということは、まだ、天秤が揺れ動いているということだ。
それでは、選んでもその先は難しい。
「この人でなければ、自分は自分じゃなくなる。」
「この仕事以外にやるつもりはない。」
それぐらいの気持ちがないなら、勧めない。
けっきょく、最後はその対象が心底、好きかどうかが問題。
野村監督のように、野球一筋に生きる姿は、気持ちが良い。
一度しかない人生だから、自分が好きで、
やりたいことを選び、そして、その道を進む。これが大切ですね。
Posted by パスター・レイ at 08:29│Comments(0)
│人物評
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