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2009年06月11日

どうして他人のゴミを拾ってしまうのか

どうして他人のゴミを拾ってしまうのか

なぜ、他人のゴミを拾ってしまうのか』 丸屋真也

おもしろいタイトルで、「どういうこと?」

と思ってしまったが、読んで納得。

カウンセリングで言われる、「バウンダリー」ということ。

1つ上げれば、夫が、リビングで新聞を読んで、片付けない。

それを注意するが、2,3日すると、また元に戻る。

すると、ブツブツ言いながら、妻は新聞を片付ける。

これは、バウンダリーが引けない人の特徴。

新聞を片付けない人をガミガミ言っても、代わりに片付けてしまうなら、

夫は勝手に片付いているんだから直さない。

これは、アル中の家庭でもあること。

酒を飲んで、家で暴れて、家中汚したとする。

それを、泣きながら妻が、片付ける。

朝、夫は二日酔いで頭をかかえながら起きたら、

きれいに片付いている。

そのようなことが続くなら、誰が自分がやったことを反省するだろうか。


万引きしても、親が肩代わりするケース。

やっぱりガミガミ言いながらも、遅刻しないように子供を起こす母。


バイブルにもあるように「人は巻いたものを刈り取る」

そうあるように、自分がやったことの結果を、責任を取らないなら、

いつまでも反省がないだろう。


この前、薬物中毒から立ち直った人のアメリカ人の話を聞いた。

その人は、十代から薬物に手を付けていた。

ある日、逮捕されて、留置所に入れられていたが、

泣き叫ぶ息子を見た、両親は心を痛めて、保釈金を払って、彼を出したそうだ。

彼は平謝りで、二度としないことを両親に誓った。

結果は?


ふたたび数か月後、逮捕。

両親は金持ちでもあったせいで、3度も彼を刑務所に入らないように助けた。

そして、同じことを繰り返した。

完全に中毒になって4度目に逮捕された。

いつものように、両親が助けてくれるだろうと、気楽にかまえていたが、

今回は違った。


専門家のアドバイスもあり、両親は心を痛めながらも、

彼を助けなかった。

それで、彼は実刑を受けて、3年刑務所に入った。

その冷たい、暗い刑務所で、辛い思いをして、自分の人生を反省した。

それから、二度と彼は薬物には手を出さなくなった。

しかも、教会の働きで、薬物中毒になった少年たちのカウンセラーになっている。

バウンダリーが引けないと、その人のためにならない。

日本人には、この概念は非情に思えることもあるが、けっしてそうではない。

誰かが言った、「愛はストロング(強さ)だ」と

そう、心を鬼にする必要な時もある。


ちょっと、大げさに展開したけど、

ぜひ、この本を参考にして、

小さなバウンダリーから挑戦したらいい。



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Posted by パスター・レイ at 15:08│Comments(2)本の紹介
この記事へのコメント
丸屋先生は牧師でもありますよね。
ハワイにいたときに何度かお会いしましたよ。当時ハワイの教会を牧会
されていました。面白そうな本なので私も買ってみようかな。
Posted by MackeyMackey at 2009年06月11日 23:24
Mackeyさんへ

東京で、カウンセリングやって、
売れっ子みたいですよ。
文章がわかりやすいです。
バウンダリー関連の本は、翻訳ものばかりだったんで、
日本人の本なんで、心に入ってきますね。
アマゾンで100円売ってましたよ。送料340円ですが。。。
Posted by パスターレイ at 2009年06月11日 23:36
 
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