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2009年06月04日

生かされて

生かされて

生かされて』 イマキュレー・イリバギザ


アフリカの自然の美しい国、ルワンダで15年前に起きた

フツ族による、ツチ族大虐殺によって、100万人が殺害されたと言われる。

それまで、仲よく助け合っていた近所の人々が、

大ナタで隣人を殺してしまうという、恐ろしい事件。

闇の子供たちに続いて、重たいものを取り上げて申し訳ないが、

著書のイマキュレー・イリバギザは虐殺の生き残り。

彼はこの事件で、両親、兄、弟と殺害される。

解放軍によって、ルワンダは平常を取り戻すが、

それからしばらくして、

彼女の元に、一人の男性が引きずられるように連れてこられる。

家族を殺害した、男だ。しかも、父の友人であった。

しかも、彼をどう処分しても許される状況だ。

彼女の取った行動は?

結論から言えば、彼女は彼を赦し、復讐しない。

そのことで、彼女が幸せな未来を得たと証言する。

残虐な事実が描写されながらも、そこに人間の気高さを映し出されている。

それ以外にも、アフリカの家族の素朴さ、

貧しい中でも、助け、支え合う、麗しさが伝わる内容です。


ぜひ、読んでもらいたい本です。


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Posted by パスター・レイ at 14:39│Comments(0)本の紹介
 
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