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2008年08月08日

カリスマ神父

カリスマ神父

恵みのとき~病気になったら~

晴佐久 昌英

カリスマ店員、カリスマ美容師、さまざまな職種に

カリスマのつく飛び抜けた存在がいるように、

カトリックにもカリスマ神父と呼ばれている人がいる。

高円寺カトリック教会の晴佐久神父

50代の男性だが、すごい若く見える人で、

毎年、彼から洗礼を受ける人が100人平均いるという。

同じ業界の者として、日本ではこの数字は驚異的である。

彼の話が人を惹きつけるのは、その優しさにある。

飾らない、自然体の中から、また体験的なものからくる

人への慈しみ。

自らも重い病気を通して、その心の深みを増していったようだ。

この本(じっさいには詩と絵本)は

ぬくもりを感じたいとき、ぜひ読んでほしいです。

短いので、その詩を勝手ながら紹介します。




病気になったら(晴佐久神父)

病気になったら どんどん泣こう
痛くて眠れないといって泣き
手術がこわいといって涙ぐみ
死にたくないよといって めそめそしよう
恥も外聞もいらない
いつものやせ我慢や見えっぱりを捨て
かっこわるく涙をこぼそう
またとないチャンスをもらったのだ
自分の弱さをそのまま受け入れるチャンスを

病気になったら おもいきり甘えよう
あれが食べたいといい
こうしてほしいと頼み
もうすこしそばにいてとお願いしよう
遠慮も気づかいもいらない
正直に わがままに自分をさらけだし
赤ん坊のようにみんなに甘えよう
またとないチャンスをもらつたのだ
思いやりと まごころに触れるチャンスを

病気になったら 心ゆくまで感動しよう
食べられることがどれほどありがたいことか
歩けることがどんなにすばらしいことか
新しい朝を迎えるのがいかに尊いことか
忘れていた感謝のこころを取りもどし
この瞬間自分が存在している神秘
見過ごしていた当たり前のことに感動しよう
またとないチャンスをもらつたのだ
いのちの不思議を味わうチャンスを

病気になったら すてきな友達をつくろう
同じ病を背負った仲間
日夜看病してくれる人
すぐに駆けつけてくれる友人たち
義理のことばも 儀礼の品もいらない
黙って手を握るだけですべてを分かち合える
あたたかい友達をつくろう
またとないチャンスをもらつたのだ


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Posted by パスター・レイ at 23:24│Comments(0)本の紹介
 
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