2008年02月08日
日本売春史
最近、テレビ見ていたら、江戸の遊郭を
紹介していた。
花魁(高級娼婦)がどれだけすごかったか。
さまざまな教養を身に着け、
習い事も仕込まれ、
花魁は江戸の花で、
客となるには、3回の面接を経て、
ものすごいお金を支払わないといけない。
こんな感じで、放送していたが、
とても違和感を感じていた。
美化しすぎじゃないか?
そんな時に、見つけた本です。
娼婦は世界最古の職業と言われるそうで、
人間の営みがあるところに、どこでも存在する。
テレビでやっていた花魁は
ごく数人しかいない。
あとは、普通の娼婦。
娼婦となる女性は、農家の口減らし、
借金の肩に取られるなど、
自分の意思などではない。
脱走したり、客が取れない女性は、
死ぬほど暴行されたという。
その本に載っていたんですが、
その頃のある遊郭の女性の平均寿命が、
23歳。。。。。23歳ですよ。
過酷に扱われ、また、
梅毒など性病で、多くは死ぬそうだ。
これが、江戸にあった娼婦たちの実態です。
現代は禁止されているが、
ソープランドとか、
援助交際など売春は存在する。
現代は、口減らしなんてのは
ないだろうし、
自分の意思でやっているのかもしれない。
バイブルでイエス様に
近づく人たちの中に、必ず娼婦がいる。
本当は愛を強く求めているんだと思う。
人生のどこかで、愛を求めて、
裏切られて、傷つき、
そこに身を置いたんだと思う。
明治の文豪などには、遊郭で、
娼婦との恋物語なども書く人がいるそうですが、
どんなに美しく描いても、
そこに通う男性の目的は性欲を満たすこと。
たとえば、
のどが渇いて、販売機でコーラを買う。
コーラを飲み干したら、
残った缶を大事に取っておく人はいない。
みな、ごみ箱に捨てる。
性欲を処理したら。。。。
こういう世界にいたら、ますます
自分を傷つける。
だから、
マスコミは美化しないでほしい。
セックスをエッチと呼び、
売春を援助交際と呼ぶと、
言葉が軽くなり、重みがない。
性については、愛のともなう
大切なこととして扱ってほしいです。
Posted by パスター・レイ at 17:24│Comments(4)
│本の紹介
この記事へのコメント
昔のこととはいえ、
口減らしや、借金の変わりに
遊郭に売られた子達は本当に
可哀想ですね。
戦前の沖縄の一般大衆(農民)の生活の
様子を書いた本「いんじゅ」を読みました。
(那覇出版)
戦前には二種類の人間だけがいた
そうです。
エーキンチュウとヒンスー。
税金を払うためヒンスーはエーキンチュから
借金し、借金の元金を返すまでは
ヒンスーの子供は5~6才から
「いんじゅ」(奴隷)として
畑仕事や家畜の世話を無報酬、無休で
利子代わりに働かさせられていたそうです。
ヒンスーはますますヒンスーに、
エーキンチュはますますエーキンンチュに。
何時までも親が元金を返せないので
12~13才になって知恵のついた子は
糸満り(男の子)か、辻売り(女の子)として
自らを売り、借金返済をし、
あまった現金を親にあげて、
それをもって親孝行をしたそうです。
糸満に売られた男の子の多くが海で溺死し
辻で娼婦になった子は、病死するか、
年期(10年)が空けても家族の名誉のため
本土に渡り二度と家族の前に姿を現さな
かったそうです。
戦前の沖縄というとイメージするのは
癒しの島、南国楽園、サトウキビ畑
でしたが、沖縄はじつは実に不平等な
悲しみの島だった事を知りました。
そしてその悲しい連鎖を終わらせたのが
皮肉にも「戦争」だったんだそうです。
現在も那覇市の辻に遊郭はソープランド
としてとして存在し、県内各地にも
売春宿が色々あります。
パウターレイのいう通り
現在そこで働く女性達
は愛を求めてそこに行き、
ますます深く傷つくという
悲しい連鎖に陥っているなあ、と思いました。
戦争によってでではなく、
何か良いことによって、
その悲しみの連鎖が終わることを
祈っています。
口減らしや、借金の変わりに
遊郭に売られた子達は本当に
可哀想ですね。
戦前の沖縄の一般大衆(農民)の生活の
様子を書いた本「いんじゅ」を読みました。
(那覇出版)
戦前には二種類の人間だけがいた
そうです。
エーキンチュウとヒンスー。
税金を払うためヒンスーはエーキンチュから
借金し、借金の元金を返すまでは
ヒンスーの子供は5~6才から
「いんじゅ」(奴隷)として
畑仕事や家畜の世話を無報酬、無休で
利子代わりに働かさせられていたそうです。
ヒンスーはますますヒンスーに、
エーキンチュはますますエーキンンチュに。
何時までも親が元金を返せないので
12~13才になって知恵のついた子は
糸満り(男の子)か、辻売り(女の子)として
自らを売り、借金返済をし、
あまった現金を親にあげて、
それをもって親孝行をしたそうです。
糸満に売られた男の子の多くが海で溺死し
辻で娼婦になった子は、病死するか、
年期(10年)が空けても家族の名誉のため
本土に渡り二度と家族の前に姿を現さな
かったそうです。
戦前の沖縄というとイメージするのは
癒しの島、南国楽園、サトウキビ畑
でしたが、沖縄はじつは実に不平等な
悲しみの島だった事を知りました。
そしてその悲しい連鎖を終わらせたのが
皮肉にも「戦争」だったんだそうです。
現在も那覇市の辻に遊郭はソープランド
としてとして存在し、県内各地にも
売春宿が色々あります。
パウターレイのいう通り
現在そこで働く女性達
は愛を求めてそこに行き、
ますます深く傷つくという
悲しい連鎖に陥っているなあ、と思いました。
戦争によってでではなく、
何か良いことによって、
その悲しみの連鎖が終わることを
祈っています。
Posted by D at 2008年02月15日 21:39
Dさん>>
貴重な話ありがとうございます。
その本、ぜひ、今度買って読みたいと
思います。
花村満月という作家が、
「沖縄を撃つ」という本を出していますが、
この人は沖縄が好きでよく遊びに来るみたいです。しかし、いやしの島というのが幻想だということは心得ていて、長所も短所もしっかり書いていますが、
その本の中で言ってたのが、
大阪など、関西の売春の多くは沖縄出身の女性なんだそうです。
そういった現実に目をそらさないで、
今近くにいる人たちを大切にして、
少しずつ沖縄がいやされていく、
そんな一端を少しでも担えたら
いいなと思っています。
貴重な話ありがとうございます。
その本、ぜひ、今度買って読みたいと
思います。
花村満月という作家が、
「沖縄を撃つ」という本を出していますが、
この人は沖縄が好きでよく遊びに来るみたいです。しかし、いやしの島というのが幻想だということは心得ていて、長所も短所もしっかり書いていますが、
その本の中で言ってたのが、
大阪など、関西の売春の多くは沖縄出身の女性なんだそうです。
そういった現実に目をそらさないで、
今近くにいる人たちを大切にして、
少しずつ沖縄がいやされていく、
そんな一端を少しでも担えたら
いいなと思っています。
Posted by パスターレイ at 2008年02月15日 23:37
ふとコメント欄からこの記事来て読んでみました。
戦前の沖縄にはそういう現実があったんですね。知らなかった、、、。
わたしもその本読んでみたいです。
↑のお二人のコメント読んでみて、悲しい歴史の世代連鎖は終わっていないんだなぁ、って思いました。
世代連鎖ってほんとどこかで完全に断ち切らないと続いちゃうんですね、、、。
それにはほんとパスターレイさんが言うようにひとりひとりが癒されていくしかないんですよね。
自分の故郷のこと、まだまだ知らないことがあるんだろうなぁ。。。
戦前の沖縄にはそういう現実があったんですね。知らなかった、、、。
わたしもその本読んでみたいです。
↑のお二人のコメント読んでみて、悲しい歴史の世代連鎖は終わっていないんだなぁ、って思いました。
世代連鎖ってほんとどこかで完全に断ち切らないと続いちゃうんですね、、、。
それにはほんとパスターレイさんが言うようにひとりひとりが癒されていくしかないんですよね。
自分の故郷のこと、まだまだ知らないことがあるんだろうなぁ。。。
Posted by ともちゃん at 2008年02月18日 14:54
ともちゃんへ>>
ボクも沖縄について、
知ってるようで、
何も知らなかったんだと
思わされます。
勉強します。
ボクも沖縄について、
知ってるようで、
何も知らなかったんだと
思わされます。
勉強します。
Posted by パスター・レイ
at 2008年02月19日 20:22
