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2009年10月15日

私の中のあなた

私の中のあなた

『私の中のあなた』



昨晩、久しぶりに映画を観てきました。


白血病の長女を持つ家族の物語。ネタバレになります。


キャメロン・ディアス演じる母のサラは長女のために

仕事をやめて、その後の人生のすべてを長女に注いでいる。

それでも、余命わずかだと宣告され、

最後の手段として、遺伝子操作によって子供を産み、

その次女をドナーとする過激なことをしてしまう。

次女は物心ついたときには、長女のために輸血、骨髄移植などさせられる。

究極には臓器移植をさせられる予定なのだが、

その手術をめぐって、次女が母を訴えるのだ。


ありえない設定で、ドロドロしたサスペンス風の内容かと思いきや

家族愛を教えてくれる感動的な内容だった。

後半は館内ですすり泣く声があちらこちらから聞こえました。


子供の誰かが問題があって苦しむと、親はその子にかかりっきりになる。

すると、他の兄弟は不満や愛情飢餓を訴えることができず、

その気持ちを飲み込み、親に合わせていく。

次女も長女の面倒をみるために友達と外で遊ぶこともままならず、

長女のために尽くす。

もともと、自分は姉のために生まれたわけだから、存在意義においても悩む。

もう一人の兄は失語症になる。

最後は乗り越えて、家族の一致を確認するわけだが、

愛情のバランスを教えてくれた映画だった。


次女は姉を助けたいと願っているけど、姉のために自分の人生があるのでもない。


人は誰かのために生きることが大切だが、

それは強要されてするものではないし、

自らの意思でそのような生き方にならないと意味がない。

そのためには、自分も誰かに愛される必要がある。

その狭間でみな悩むわけだ。


この家族を取り巻いて、助けて、支えてくれるのは

金持ちの満ち足りた親族ではなく、

自らもてんかん持ちの弁護士や長女と同じ白血病で苦しむ青年であったりと

痛みをもつ人たちであったことも、

この映画の意味をなしていた気がする。



家族愛について教えてくれる秀作だと思います。


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Posted by パスター・レイ at 11:31│Comments(0)映画/テレビ
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