2009年07月13日
映画『MW』

『MW(ムウ)』
ガソリンスタンドのスタンプがだいぶ貯まりましたので、
2か月ぶりになるでしょうか、映画を見ました。
邦画は子供と孫悟空を見て以来ですね。
今回のは、手塚治虫氏の漫画を映画化したもの。
鉄腕アトムなどの、夢を与えるものと違い、
人間の狂気を描いた作品。
写真は山田孝之君ですが、主人公は冷徹な殺人鬼役の玉木宏。
これが、けっこうバイオレンスの内容でしたね。
少年の頃に、共通のぬぐえ難いトラウマを経験し、
一方は神父になり、一方は銀行マンの復讐に燃えた殺人鬼になる。
全く違う人生を歩んでいるようでも、お互いにどこかで支え合って、
運命を共にしている。
この映画を見ると、初めは誰もが被害者。
しかし、その痛みが自己正当化を生み出し、
とんでもない理屈で、残忍なまでに人間性を失っていく。
しかし、また、山田扮する賀来裕のように、
復讐をしないことも選ぶことができる。
人間の内面の残忍さを追求した
とても、よくできた映画だと思います。
Posted by パスター・レイ at 20:24│Comments(0)
│映画/テレビ