2009年02月19日
ベンジャミン・バトン~数奇な人生~

ベンジョアミン・バトン~数奇な人生~
先週のレボリューショナリーロードに続いて、切なく寂しい映画。
ブラビ演じるベンジャミンは、80過ぎのお年寄りの姿で生まれ、
父親が老人ホームに彼を捨てる。
初めはお年寄りと見分けがつかないが、心は幼児だ。
そして、彼は時とともに、若返っていく。
普通の子供のように学校で学ぶことはできず、老人ホームで
人とのふれあいと死を通して、人生を学ぶ。
恋人ができて、結婚するが、
40代を境に彼はさらに若返り、彼女は老いていく。
その人生はいかに。。。。
冒頭で時計職人の父が息子を戦場で失い、
後悔と悲しみを込めて、駅に献上する時計を逆回転にした。
「時間が戻れば、息子は自分の元へ戻ってくるのに」
そう言って、彼は消息を絶った。
ベンジャミンも自分で望んでいないのに、老いて生まれるという数奇な人生を送り、
彼女も一流ダンサーとして絶頂期に、交通事故でダンサーを断念する。
タラレバは意味がないが、誰の人生にも「あのことがなければ」「ああなれば」
と言いたくなることがある。
生まれる時、自分の性を決められないし、親も決められない。
自分の才能も、性格も、勝手に備えられている。
いろんな偶然とも運命とも思える、出来事が重なって今がある。
さんまさんは墜落したあの日航機123便に乗る予定が、時間があったので、
変更して1便早めたという。その判断で難を逃れた。
こう言った人の運命は未来のわからない私たちには不条理に見える。
123便に乗った人と乗らなかった人に何か特別の違いはない。
たまたま、偶然、運命、どんな言葉もむなしい。
体が若返っていくなら、うらやましがる人もいるだろうが、
この映画では、たとえ若返っても、人生が翻弄され、最後は死ぬ
と教えたかったように思えます。
しかし、夜9時に見て、終わって、車に乗り込んだら、12時過ぎていました。長い映画です。
Posted by パスター・レイ at 07:54│Comments(0)
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