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2006年09月22日

愛されないと愛せない

愛されないと愛せない


イスラエルのオリブ農園





今週は東京に行ったんだけど、その目的である、カウンセリングがどうなったか、

書きたいと思う。

正直、重たい。予想がはずれた。





服部さんの事務所は、埼玉県の狭山市というところにある。

狭山と言えば、茶所。

昔、志村けんも東村山音頭で歌ってた。

まあ、ゆっくり見物する暇もなく、1泊2日のスケジュール。


ボクはカウンセラーになりたくて、服部さんに相談した。彼が言うには、

資質があるかどうか、あなたをまず、カウンセリングしてみないとわからない。

それで、受けに行ったわけよ。そこまでは以前に説明しましたよね。


実際、民家の中の、普通の住宅に事務所はあった。そして、2階がカウンセリング室。

服部さんは、アメリカ生活が長く、家族はカルフォルニアに住んでいて、月の半分は、アメリカ。


だから、日本人とは思えない性格。普通の日本人みたいに回りくどいこと言わない。

直球野郎。


事務所に入ると、先客がいた。隣の部屋で、泣き崩れる若い女性がいる。

どんな人生を今まで歩んできたんだろう。

幸せでないことは確かだ。




彼女が出てきて、洗面所で顔を洗い、帰って行った。

そして、ボクのカウンセリングがはじまる。

まずは、生育暦を話して、自分の親子関係や、象徴的な出来事などを話す。

それを、服部さんは記録する。


そして、こう言った。

「君は、人を愛してこなかったでしょ。」

「君の幼少期を聞いたら、全然、愛されていないもん。」

「だから、人を愛せるはずないよ」


ボク「でも、ボクはいつも、誰かを助けて、人の世話ばかりしてきました。」


「それは、愛したんじゃなくて、自分が人に受け入れられ、認められるためにやったことだよ。」

「君は、自分の家庭で、愛されようとしたが、両親は君を愛さなかった。だから、君は、家庭で受け入れ

られることをあきらめた。それで、君は外にその愛を求めたんだ。そして、人を喜ばせ、楽しませ、

人が自分を受け入れてくれるように、がんばった。でも、それは相手を喜ばせるために、自分を作らな

いといけない。だから、そこには無理がある。だから、君は今、疲れている。悲しそうな目をしている。

もう、心の壁を作り、関係をあきらめたんだ。」


その後もいろいろ指摘された。ショック。風邪と思い、病院行ったのに、癌を告知されたような感じ。

「カウンセラーになるためには、ひきこもった心を取り戻さないといけない。そして、回復の第一歩は、

自分が今、心の壁を作った重症だと言うことに、気づくということ。つらいけど、そこから、回復が始ま

る。よかったら、また、来て。」


以前、俳優の古尾谷雅人さんが、テレビに出て、自分の生活について話していた。

それを聞いて驚いた。自分とそっくり。好みや感じ方、人生の捉え方が似ている。

不思議に彼に親近感を持った。

でも、それから数ヵ月後、彼は自殺してしまった。

ボクは恐くなってしまいました。

ボクの中にも彼が持っている恐れ、不安、虚無感があるのだろう。だから、共感できた。

でも、彼には生きていてほしかった。


ボクは見かけはとても明るいので、誰もが自分を陽気だと思っている。

「本当は根暗なんだよ」とか言っても、誰も信じてくれない。

まあ、自分の本当の弱さをさらけ出すのは、かっこ悪いし。

だから、誰も、本当の自分を知らないし、言うつもりもなかった。




服部さんは、見かけはドライだけど、何人も、苦しみ人を見てきたベテラン、だから、深い心のふところ

を感じる。実際、ボクの心を的確に言い当てた人は始めてだ。


今まで、「本当の自分は誰にもわからない」と思っていた。だから、理解してもらってうれしかった。

でも、自分の心が思ったより、重症だということには、正直ショックだった。

でも、また行こうと思う。

この出会いも偶然ではない。神様の与えた出会いだと。

どうなるかわからないけど、信じたい。

今日のタイトルでもあるけど、人は愛されないと、愛せない。

幼児虐待をする母は、自分も同じようなことを受けた。

怒ってばかりの人は、その親に怒りをぶつけられた。

人を信じられない人は、やはり、愛を求めて、裏切られた。

だから、まず、愛されることが大切。


カウンセラーの道は険しい。








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Posted by パスター・レイ at 22:57│Comments(8)カウンセリング
この記事へのコメント
はじめまして。
今、私のクライアントさんに両親の酒乱、育児放棄などで心の傷を抱えた方が自らのお子さんにも同じ様な子育てを18年間もしてきてしまった、
望んだように愛されなかったので、自分もちゃんと子供と向き合うことが出来ない(愛せない)と悩んでいらっしゃる方がいます。
2ヶ月程のセッションで作り物の笑顔ではなく、心からのコミュニケーションをされるようになりました。
諦めないでください。
ここの傷は宝です。
悩む人の本当の気持ちがわかるのは経験者です。
カウンセラー応援します!
Posted by こにーちゃん at 2006年09月22日 23:17
おかえりなさい!
お疲れ様でした~
レイさんの真剣さが伝わってきました。

又色々聞かせてください!
Posted by キョーコ at 2006年09月22日 23:52
初めてコメントさせていただきます。
キョーコさんのところから遊びにきました。

<今まで、「本当の自分は誰にもわからない」と思っていた。>

わたしもそうでした。わたしは今ひきこもりの治療を受けています。
わたしは中の子供が3歳の時にひきこもってしまい、ずーっと表人格で生きてきました。治療を受けて3ヶ月、やっと愛されている喜び、生きている喜びを感じています。

服部さんとのカウンセリングのことを正直にブログに書いているパスター・レイさんを心から尊敬し、応援します。
Posted by ともちゃん at 2006年09月24日 12:55
ともちゃん。
びっくりです。どこで、カウンセリング受けているのかな?
ジョシーのとこ?

また、服部さんのところに行きたいと思ってます。
ともちゃんの、お話も今度、じっくり聞いて見たいですね。
ボクはまだ、はじめたばかりですが、ともちゃんの話を聞いて、
希望が持てますよ。
また、何か変化があったら、報告してくだい。
Posted by パスターレイ at 2006年09月24日 18:45
パスターレイさん、カウンセラーの名前は控えます、ごめんなさい。
でも、またいつかコメントしますね。
Posted by ともちゃん at 2006年09月24日 22:05
そうだったんですね、
でも、そのままを書いてくださってありがとう。
無理のないように、でも、又聞かせていただけたら嬉しいです。
Posted by ちかこ at 2006年09月25日 13:31
パスターさん、がんばってね、がんばって、という言い方は変。
私も自分の心の中をいろいろ探られています。この前、教会の証しにも書いたのですが、見栄っ張りなクリスチャンだったなあ、と。人に受け入れられるために、善いことをする・・だから無理がくる・・なんかわかってきました。
パスターさん、益々用いられる器になると思います。
Posted by れいちゃん at 2006年09月25日 13:41
あとで、冷静に読んで見ると、けっこうみっともないこと、
書いているだなと。
ちょっと、読んでるみなさんに、会うのが恥ずかしい感じ。
でも、みなさんの、ために少しでもなるなら、
いいかな。恥は我がもの。栄光は主のものということで。
Posted by パスターレイ at 2006年09月25日 23:59
 
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