2010年12月19日
クリスマスのしるしとは
クリスマスシーズンですね。
サマーキャンプから、久しぶりにクリスマスに更新しています。
あるユダヤ人のクリスマスに関する解説を聞くと、とても興味深いものがありました。
イエス様は家畜小屋で生まれたと訳されていますが、
それは木造や石造りの建物ではなく、「洞窟」だと言うのです。
ボクも岩をくりぬいてできた洞窟をイスラエルで見た事があります。
それは確かに、家畜を飼う洞窟もあるが、マリやとヨセフの場合は、特別な場所だと言うのです。
二人のいた場所は、家畜小屋ではなく、
人が亡くなった時、葬儀を済ませ、埋葬するまで遺体を安置する場所。
「布でくるまれた」赤ちゃんがしるしとあるから、その布は産着ではないのです。
産着ならしるしにはなりません。どこにでもいる赤ちゃんです。
なぜ、それがしるしになるかと言いますと、
その布が遺体を安置する洞窟に便宜的に置いてある、遺体をくるむ布だからです。
この布があることから、それが家畜小屋ではなく、遺体安置の洞窟だとわかると言うんです。
そして、もう一つ、飼い葉おけ。
これも餌を入れるものではなく、遺体を置く石でできた棺なのです。
まとめると救い主のしるしとは、遺体安置室で遺体をくるむ布で巻かれて、棺で寝かせられた赤子。
これがしるしなのです。全部、誕生ではなく、弔いのためのものばかり。
天使は羊飼いに、クリスマスは喜びの知らせとして伝えた。
だから、クリスマスは人間にとって喜びの出来事であるのだ。
しかい、天の父には、御子を死なせるために誕生させた悲痛の始まりでもある。
三浦綾子さんは、クリスマスにこのことを黙想して、いてもたってもいられなくなり、
イエス様を知ってもらいたいと強い思いにかられて、
町に出て行って、トラクトを配って、イエス様を伝えたと書いてあった。
死と隣り合わせに生まれてきた救い主は、
人間の救いのためにご自分のいのちをささげる覚悟を、誕生の瞬間から表していたのです。