2009年06月10日
人の心が反映する

昨日の地鎮祭は知り合いと言うこともあり、
簡素化してやったが、いつもは、けっこう仰々しくやっている。
神主だと、お酒をまいたり、何かをもって左右に振ってお祓いをやりますね。
ああいうのをやると、建築関係の方は、安心するようです。
教会式だと、けっこう淡泊なもんで、終わった後、「こんなんで大丈夫?」
と心配する人もいるらしい。
それで、ボクも神主に負けないように、
ガウンを着て、ブドウ酒、オリーブ油、バイブルを手に、
いろいろ、仰々しくやっています。
エクソシストなんかで、十字架を悪霊に見せて、
追いだすシーンがあるけど、聖書的に言えば、
物質である十字架に効果はまったくない。
本当は、そういうもので効果があるわけではないのだけれど、
安心してもらうということで、やっています。
石とか、木に霊が宿るとか、アニミズム的な考えはないのですが、
物や空間には、人の心が反映すると思う。
以前、在宅介護の仕事をしていたが、
いろんな家を訪問して、門の前に立つと、そのたたずまいで、その人たちが
どんな雰囲気をもっているか、わかるものだ。
明るい家もあれば、重たい空気を醸し出す家もある。
博多人形が、生きているように見えるものがある。
それは、魂込めて作っているからだろう。
だから、家は単に箱の物体だけど、設計する人、作る人、住む人、
さまざまな複合的な色合いがつく。
ある場所を、ユタとかが、ウガンジュとして、ある場所を特定して、
拝む場所にして、そこを聖域とするなら、そこは独特の空間ができる。
良いか悪いかは別として、人が心を注ぐところは、
なにがしら、スピリチャルな空気ができて、いろんな影響を人に与える。
イチローがバットやスパイクを丹念に磨いて、
大切に扱うから、良い結果が出るのも、案外正しいのかも。
とにかく、物であれ、場所、空間であれ、そこを利用する人の心が反映する。
Posted by パスター・レイ at 21:11│Comments(0)
│コラム