2009年04月08日
エクスタシー

映画『十戒』で見る、イスラエルのエジプト脱出劇。
これは、旧約聖書の「出エジプト記」を題材にしたものなんですが、
出エジプト記をギリシャ語では「エクサダス」と言う。
それは「脱出」「そこから出る」と言う意味。
他に「エクスタシー」という言葉がある。
昔、少年隊が「も~っと エクスタシ~」と歌っていたが
「快感」「歓喜」と言ったらいいか。
人が薬物中毒、アル中、SEX中になるのは、一時的ではあるが、
この「エクスタシー」が得られるゆえである。
しかし、これらから得るものは、本当の意味でのエクスタシーではない。
「エクスタシー」の語源は「エクサダス」から来ている。
すなわち、「~出る」こと。
何から出るかというと、「自分」からです。
そう、本当のエクスタシーは自分から離れた時に得る。
自分を忘れ、自分にこだわらず、自分という執着を捨てた時、
エクスタシーがやってくる。
無我夢中と言うが、
そういう時は幸せなんだ。
甲子園で母校を大声張り上げ、応援する高校生の男女。
愛する夫、子供のために、手料理を鼻歌を歌いながら、準備するお母さん。
日が沈むのも忘れて、砂山を作って遊ぶ、少年。
欲というものとは関係のない、これが本当のエクスタシーです。
自分から脱出しよう。
Posted by パスター・レイ at 20:13│Comments(0)
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