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2008年11月08日

ピグマリオンの原理

アメリカのある小学校での実験。

ある先生に研究所の博士が、

「私たちは将来、優秀になる子供を判別する測定器を開発しました。

先生のクラスの生徒を測定した結果、

数名の優秀になる生徒がいました。

その生徒の名前を、先生に内密に知らせましょう」

そう言って、数名の子供の名前を先生に伝えた。

実は、博士が言ったのはウソ。

生徒も適当に選んだ子供たち。

1年後、その適当に選んだ生徒たちが、驚くべきことに

他の生徒よりも、抜群に成績が上がった。

この生徒たちに何があったのか?

そのカラクリはこうだ。

先生にウソであるが、成績が伸びる生徒と名前を教えた結果、

先生は、当然、その生徒たちに期待の眼差しを向ける。

そのような目で見られた生徒たちは、無意識に、その期待に応えようとする。

そして、生徒は期待された通りにできる子になった。

これを「ピグマリオンの原理」と言う。

ピグマリオンはギリシャ神話で鏡の自分に酔いしれた人みたいだが。


ドンキホーテに出てくる、アルドンサという娼婦で不幸な生い立ちの娘がいる。

その娘に惚れたドンキホーテは「ドルシネア姫」と彼女に毎日、呼びかける。

初めは、馬鹿にされていると思い、彼女は怒り、

「私は街角に捨てられていた汚い娘。ドルシネア(貴族につけられる名前)と呼ばないで」

それでも、ドンキホーテは彼女を「わが愛しのドルシネア姫」

と呼び続ける。

しかし、芝居の最後に、彼女は本当に気品のある貴婦人として、

ドンキホーテの前に現れる。


人は相手がその人に期待している通りの人になっていく。


どんな人も気高い神の子として、

暖かい眼差しで、相手を見るならば、

本当にその人が信じたとおりの相手に変わっていくだろう。



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Posted by パスター・レイ at 20:13│Comments(0)コラム
 
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