2008年08月14日
幸せの処方箋

「宇宙からの帰還」立花隆
ずいぶん古い本だけど、
宇宙飛行士たちが宇宙に行って、
大きく人生観を変えていったことを伝えてくれる
良書です。
この本を読んでいると、
宇宙飛行士というのは、今でも、
少数の人たちしか経験できない貴重な
任務と言える。
この本には、特に月に行った若者たちが、
この体験が、その後の人生にも大きな影響を
与えているのがわかる。
つまり、みんなその後の人生も大きく飛躍し、
活躍している。みんな成功者になっているわけ。
なかには、地球の美しさに感動し、そのままキリスト教の
伝道者になったものもいる。
しかし、宇宙飛行士という名誉な任務についたにもかかわらず、
なぜか、一人だけ惨めな人生を送り続ける男性が出てくる。
名前は忘れたが、宇宙飛行士になるぐらいだから、
人並みはずれた能力を持っているわけです。
もともとの才能と宇宙飛行士の経験をいかして、
彼は、会社を興したり、開発事業に手がけるが、
ことごとく失敗し、奥さんにも逃げられる。
彼の性格はまじめで、潔癖なところがある。
厳格な家庭に育ったようだ。
その本によると、彼は学生の頃、友達と悪乗りして、
買春をやったらしい。
そしてそのことが、いつまでも責められて、
やがて彼は強迫神経症の症状もでたと記憶している。
このケースだけならず、
多くの有能で良い環境を持ちながら、
成功せずに失敗してしまう人がいる。
その多くはその人の罪責の念が原因だ。
「自分のような人間は成功してはいけない」「幸せになってはいけない」
心の深い所で自分で自分を罰しているんです。
だから、その罰する心が、引力のように、不幸をたぐり寄せる。
握りしめたコブシの隙間から
砂がこぼれるように、成功が、幸せがこぼれ落ちてしまう。
そんな人はしばしうまくいっても
「こんなこといつまでも続かない」
とか思う。
まじめで素性の良い人間に限ってそうだったりする。
黒澤監督の映画で
「悪いやつほどよく眠れる」ってあって、
悪いことしても、罪責感を感じず、平気でいられて
安眠の日々。
人を傷つけたり、おとしめたりする人がうまくいく。
そんな社会は悲しい。
やっぱり、そんな世の中じゃ良くないな。
まじめで、素性のいい、
悪を悪と認める人が成功し、幸せになってほしい。
バイブルでヨハネという人が、
ジーザスを見て「世の罪を取り除く神の子羊だ」
と言った。
ジーザスは人間の罪の身代わりとして、
十字架のパッションで死んだ。
そのことによって、信じる人の罪を取り除くことができる。
過去・現在・未来も全部。
だから、失敗しても、罪深くても、その罪を取り除く。
その人の人生から罪責感が取り除かれる
と約束してくださっている。
するとその人に変化が起こる。
自分に問題があっても、弱さ、罪深さがあっても、
それが取り除かれる。するとその人は
挑戦的になる。大胆になる。よく眠れる。
くよくよしないで、自由な気持ちになる。
こんな症状が現れます。
心の深いところに、罪責がある人、
自分を虐待する気持ちがある人、
ジーザスを処方することをお勧めします。
Posted by パスター・レイ at 18:03│Comments(0)
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