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2008年07月27日

生殺与奪をゆだねて生きる

生殺与奪をゆだねて生きる

台風前の夕焼け?



ある宣教師の奥さんが話ていたことだけど、

この家族は、インドネシアのジャングルに派遣された。

御主人はさらにジャングルの奥地へ派遣されて

先に、出発した。

遅れて、奥さんと4歳の男の子が現地に向かうため

船に乗ったそうだ。




インドネシアの川は、海のようで向こう岸が見えないほど。

その川を下るため船に乗っていると、なんだか周囲が騒がしい。

見ると木造船の船が燃えているではないか。

必死に、火を消しているが火はますます燃え広がるばかり。

一人、また一人、その海のように広い川に飛び込んだ。

その奥さんもブルブル震えていたが、

息子を守るため、意を決して息子の手を握って飛び込んだ。

しかし、高い所から飛び降りた衝撃で、

息子とは離れてしまった。

奥さんは、深い川に沈んでいくのがわかった。

だんだん、気持ちよくなってきて、

「これが死ぬことなのか」

と思ったそうだ。

その時、真っ暗な闇の中から、突然、幻が見えた。

それは、彼女たちをインドネシアに派遣してサポートしている

日本の教会の人たちの祈る姿。

みんな、自分たちの安全のために祈っている光景だった。

われにかえった奥さんは、

何とか、気力を取り戻して、

水面に向かって泳ぎだした。

しかし、その奥さんの記憶はここまでしかないそうだ。

そして、次に意識が戻ったのが、川岸。

そこで倒れていて、そこで目が覚めた。

助かったのだ。



しかし、その瞬間、思い出した。

「息子は?」

何と、彼女が横に目をやると、息子が横にいた。

なぜ、自分が深水の中から救い出されたのか?

川岸まで何キロもあるはずなのに、どうやってたどりついたのか?

なぜ、息子が横にいて無事なのか?

謎だらけだが、

とにかく

二人は奇跡的に助かった。



その奥さんはこういうことも言っていた。

自分はインドネシアに出発する前に、

とても不安だった。マラリアにかかって死ぬ人が大勢いると聞く。

まともな病院もない島なのにどうしよう?

自分たち家族はまともに暮らせるだろうか?

しかし、今回の出来事でそういった心配がいっさいなくなった。

人間、どんなに日本のような最新の医療のある環境にあっても

死ぬ時は死ぬ。

ジャングルにいても、神が守るのであれば死なない。

生殺与奪の権利をまったくゆだねた

平安の状態で過ごせたと言うのだ。


バイブルにも

「自分の命を得ようとする者は、それを失い。

捨てる者はそれを得る。」

捨て身と言うけど、

その生き方が自分を生かし、人を生かす。

親子で夫婦で、自分が死んで、

自分の主張をやめたら、

相手が生きる。

結果、自分も生きる。

自分を守らない生き方。

それが昨今、必要だ。


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Posted by パスター・レイ at 19:29│Comments(0)コラム
 
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