教会史(上智大学中世思想研究所)

パスター・レイ

2011年08月07日 09:27



こちら上智大学中世思想研究所から出ている「教会史

プロテスタントに属するバプテスト世俗派に属する自分としては、

圧倒的に、プロテスタント側の教会史を読むことが多いわけです。

プロテスタントにとって宗教改革は真理を回復した名誉ある出来事であり、

改革者たちは英雄、尊敬するべき存在です。

しかし、カトリック側にしてみれば、彼らは分裂分派、神に逆らう者と言えるかも。

夫婦喧嘩も片方から聞いては、真実は見えてこない。

やはり、両方からそれぞれの気持ち、考えを聞いて、それぞれの立場を把握して、

是非を問うべきです。

そんな意味でこの教会史は勉強になります。

ぼくが宗教改革において、カトリックの対応でとくに評価しているのは、

ヨーロッパで失った領土を取り戻そうとせずに、

世界へ目を向けて、世界宣教に力を注いだこと。

その一環として、イエズス会の日本宣教がある。

この教会史の5巻は日本宣教にも触れていて興味深い。

プロテスタントは教理論争に明け暮れて、世界宣教は2百年以上後になる。

そんな意味で、カトリックの修道会の自らをささげるスピリットに脱帽するのです。

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