石垣永将の殉教
『石垣永将の殉教―琉球最初のキリシタン 』青山玄
石垣島の有力者、石垣永将は島に流れてきた
ドミニコ修道会のルエダ神父によって、信仰をもった。
琉球支配をもくろむ薩摩藩の命令によって、島流しの後、処刑される。
沖縄関係の書籍一般では、石垣永将はキリシタンの懐疑ということで、
信仰をもったかどうかはわからない、としているが、
神学者である青山玄氏は、フィリピンのドミニコ会の資料も取り寄せて、
綿密な研究によって、石垣永将の殉教を証言している。
富、地位、教養があり、暖かい家族もいる石垣永将が、
すべてを犠牲にして、殉教を選んだこと。
この世界の道理では帳尻が合わないのですね。
ここに、信仰の神秘があります。
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