ものさしを変える

パスター・レイ

2008年11月13日 15:45

オーケストラ指揮法に高木さんの価値観の変化が、

子どもたちにも広がった話が載っている。

高木さんの奥さんは小学生の頃にお父さんを亡くして、

そのお父さんからもらった筆箱を形見として持っていた。

その筆箱を末っ子のお嬢さんに持たせた。

学校でその筆箱をカバンから出した瞬間、

クラスのみんなが集まって来た。

なにせ50年以上前の品物です。

その中のリーダー格の男の子が、

「お前の筆箱、古いやないか。俺のはこんなんやで。」

そう言って、新しい筆箱を見せて自慢した。

今にも、みんなに笑われ、いじめにさえなりそうな雰囲気の中、

娘さんはニコッ笑って、

「ねっ、古いでしょ。いいでしょ¨。これはお母さんが大切に使っていたんだって。

おじいちゃんの形見なの。私も大事に使って、私の子供にあげるの。」


一瞬、シーンとなり、

その男の子が

「ふーん。ええな。」と言った。




こういう価値観を失っているような気がする。

ものさしを変えれば、人間には幸せは大きく開かれているかも。

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