今日のバイボー(251)
「また自分の息子、娘を火で焼くために、ベン・ヒノムの谷にある
トフェテに高き所を築いたが、これは、わたしが命じたこともなく、
思いつきもしなかったことだ。」エレミヤ7章31節。
エルサレムとオリブ山の間に谷がありますが、そこがベン・ヒノムの谷です。
その場所でかつてイスラエルにおいて幼児をいけにえとしてささげていたのです。
それをヨシア王が燃やしてゴミ捨て場にしました。
火が燃え続ける谷をゲヘナと呼び、地獄の象徴となりました。
子供をいけにえにする偶像礼拝。
現代の私たちはなかなか理解することが難しいのですが、
今と違って古代は不幸と隣り合わせでした。
あらゆる災いに人間は翻弄されました。
今よりずっと生きることが過酷な時代だったのです。
ですから、人は災いを遠ざけるために、
何とか神様(偶像)に自分を守ってもらいたいという切実な願いがありました。
自分の子供を捧げると言う行為は、人間の最大の犠牲行為です。
これ以上の犠牲はないのです。
この犠牲をまことの神様は一番忌み嫌われています。
これは人間が自分の犠牲や献身によって、
神の祝福を勝ち取ろうとする罪深い人間の宗教行為の本質だからです。
自分の行為で神に受け入れられようとすること。
神様はそれを忌み嫌います。
まことの愛と犠牲は神様から出て来るものです。
御子を私たちのために与え、私たちを受け入れるために
すべてのことをして下さったのは神様です。
それをただ信仰によって受け入れること。
信頼すること。
これがまことの信仰です。
自分の献身と犠牲に鍵があると思うと罠にはまります。
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