今日のバイボー(214)
「ダビデは言った。『兄弟たちよ。主が私たちに賜わった物を、
そのようにしてはならない。主が私たちを守り、
私たちを襲った略奪隊を私たちの手に渡されたのだ。』」Ⅰサムエル30章23節。
ダビデたちはアマレク人に奪われた財産と家族を追跡して、戦い、
すべて取り返して、敵の分捕り物を分けることになりました。
その時、追跡の途中で疲れて戦いの前に脱落した者たちがいました。
一部の人たちは、彼らには何も分け前をあげるべきではない、と言いました。
何も役に立たなかったのだから。と言う言い分です。
それに対して、ダビデはノーと言いました。
自分たちが自分のものを取り返して、分捕り物を手に入れたのも、
すべて主の恵みだから。誰かの手柄でも何でもない。
だから、戦った人も、戦えなかった人も平等に分けましょう。と言うことです。
これは新約の日雇い労働者の譬えと似ていますね。
朝から働いた人も、夕方に来て、1時間ぐらい働いた人も、同じ給料でした。
そもそも私たちの働きは私たちの働きのように見えて、
すべては主の恵みなのですから。
人は努力したからと言って、成功するわけではないのです。
主が憐れまれたからです。
才能がある人、人一番頑張れる力がある人、
その才能と力はどこから来たのでしょう?
全部、主からの賜物です。
ですから、何かできてもすべて主の手柄、主の栄光です。
人は誰かと比べて、勝ち誇ることはできないし、
誰かを見下げることも間違っているのです。
ただ、恵みです。
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