今日のバイボー(164)
「イエスが道に出て行かれると、ひとりの人が 走り寄って、
御前にひざまずいて、尋ねた。
『尊い先生。永遠のいのちを自分のものとし て受けるためには、
私は何をしたらよいでしょうか。』」マルコ10:17。
突然、イエス様の前に現れた一人の男性。
別の福音書では金持ちの青年とあります。
この青年は裕福であっても、品行方正で、とても誠実な人だとわかります。
パリサイ人たちが自分のメンツばかり気にして
イエス様に下に来ることができなかったのと比べて、
この青年は、イエス様に近づいて、跪いて懇願しています。
その態度が偽りではなく、心から願い出たことがわかります。
彼は小さい頃から律法を守ろうと努力して、
お金持ちなのに怠惰な暮らしを拒みました。
現代の教会で例えるなら、
立派な役員で、献金もよくやり、人の世話もする誠実な信仰者です。
どこの教会でもこのような信徒がいれば助かると思うでしょう。
しかし、彼は悲しみながら去って行ったのです。
彼がイエス様から去ったと言うより、イエス様が彼を拒絶したのです。
私たちは表面的に立派に見えたら、素晴らしい信仰者だと思って、
神様も彼を受け入れてくれると思いますが、
そうではありません。
事実、イエス様は品行方正の彼を受け入れませんでした。
彼の心に貪欲があるのを問題にする解釈もありますが、
私たちだってわずかな貯金でさえもささげることを惜しむのではないでしょうか。
貪欲が焦点ではないと思います。
彼は自分の行いを立派にすることに集中していました。
彼は化粧を塗りたくった女性のように、表をきれいに固めていました。
しかし、イエス様が問題にするのは、素の人間です。
誰も神に受け入れられる人間はいないのです。
ただ、「主よ、あわれみたまえ」
とイエス様に希望を置かない限り不可能なのです。
イエス様にどのように近づくか、注意が必要です。
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