今日のバイボー(9)

パスター・レイ

2011年08月04日 08:48

「・・だれも、自分の不義のうちにいながら、
奮い立って生きることはできないからだ。」エゼキエル7:13b.



人が輝いて躍動する人生を生きることができるためには、

心にウソがないことが大切です。

ホーソンという人の「スカーレットレター」という小説があります。

17世紀アメリカの開拓期の話です。

ヘスターという女性は悪党の夫との生活に苦しみ、

ある独身の男性と恋に落ちてしまい、その人の子を身ごもってしまうのです。

彼女は密通の相手の名前を絶対に白状しないため、住民に裁かれ、

胸に姦淫を意味する赤い「A」という文字の刺繍を縫い付けられて、

それを一生つけて暮らすことを強いられます。

彼女は人々から冷たい視線を受け続ける生活を送ります。

しだいにそのような彼女に変化が起こります。

自分の罪を否応なく意識させられ、人からの軽蔑を受け続けるうちに、

彼女の心は優しく、気高い人格へと高められて行くのです。

そして、多くの苦しむ者を助け、慰める人になって行きます。

一方、相手の男性(牧師)はヘスターが一人で罪をかぶったために、

罪を誰からも責められることなく、

むしろ、人々から尊敬され、人から慕われます。

しかし、彼の内面は欺瞞と罪の意識に苛まれて、苦しみ続け、

心が病んでいきます。

彼が正直に生きた時に解放されます。

主イエスが十字架の上で辱めを受けている姿を思う時、

それは私たちの罪がそこで裁かれています。

それを仰ぐ時、私たちは自由になり、力強い歩みができるのです。

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