御国が来るように
「御国が来ますように」
御国が来るように。
これは神の支配がこの地上に臨むようにという願いだ。
バイブルで悪魔は「この世は私のものだ」と
御子の前でどうどうと言ってのけている。
確かに、エペソ書にもあるように、この世は悪魔の支配下にある。
しかし、そうは言うが、この世はある程度は秩序があります。
人生は辛いけど、この世の何かに頼って生きていけるように、
悪魔がシステムを作っている。
神を頼らなくても、麻薬同様、いろんな気休めをばらまいている。
この社会は極悪人はほとんどいない。ほどほどにまともな人が大多数である。
かと言って、真実な人もほとんどいない。
なにか、生ぬるく、雲がかかったような、閉塞感の満ちた世界だ。
でも、ほとんどの人は狂うこともなく、この世界を生き抜こうとしている。
クリスチャンとて、このような腐敗した世界にいても、
祈らず、真実に神により頼まなくても生きるすべを身につけてしまっている。
絶妙なバランスで、人が神を必要としなくても生きていけるように
この世界を悪魔は保っている。
悪魔はやくざと一緒で、縄張り料さえ支払えば、
生活の領域を荒らすことはしないし、かえって、手助けしてくれる。
しかし、
御国が来ますようにと祈ることは、
神のことばに真実に生きるということは、縄張り料の支払いを拒否し、
この神のいない世界に戦いを挑むことである。
この祈りほど、激しいものはないのではないか。
昨今のお笑いのように、おちゃらけをやめ、
壊れた城壁を真剣に立て直そうとするなら、
それは、どんな大きな犠牲だろうか。
どれだけ、この世の時流の川に流された方が楽でいいか。
しかし、主は弟子たちに「こう祈りなさい」と主の祈りを教えられた。
この時流に逆らって、この祈りをささげなければいけない。
「主よ、御国が来ますように」
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