坂の上の雲 

パスター・レイ

2011年12月13日 09:49

NHKで「坂の上の雲」がやっていますが、

日露戦争も大詰めを迎えて、

日本軍は大国ロシアに善戦し、満州奥地までロシア軍を追い詰めて行った。

しかし、資金は底を突き、前線に物資、兵を供給できない状況になっていた。

ドラマの解説では、日露戦争の戦いは

がむしゃらに文明国をめざした日本の運命を分ける戦いであった。

もし、ここで負けたら、坂道を転げ落ちるように、

明治以来、積み上げて来たものすべてを失う。

国の存亡の危機であったと語る。

その頃、高橋是清は世界中を飛び回って、日本の国債を売り込もうとした。

しかし、じり貧の日本にお金を貸す者はいなかった。

そこに、シフというユダヤ人に高橋が頭を下げて、

国債を買ってくれるように頼むシーンがある。

「資金さえあれば、日本はこの戦争に必ず勝ちます。」

そう言って、必死に高橋は訴える。

すると、シフは

「日本が勝つかどうか私には興味がない。」

そう言った。

彼の関心はロシアの500万人もいるユダヤ人の同胞であった。

その頃、ロシア国内では「ポグロム」と呼ばれる、ユダヤ人迫害が激しかった。

シスはニコライ2世に迫害をやめてもらうたにお金を貸したが、

そのことは実行されなかったと言う。

そして、シスは日本が勝って、ロシアが負けることを望んでいるのではなく、

ロシアの国力が弱体化して、政権が代わって、

ユダヤ人迫害が収まることを望んで、

日本に融資したのであった。

シスからお金を調達した日本は日露戦争に勝ち、

その後、ロシアは政権が倒れた。

ここに出エジプトの教訓を見るのである。

イスラエルを迫害し、奴隷として過酷に扱うエジプトが、

十の災いを被って裁きを受ける。

イスラエルを攻撃する者は主の瞳に触れる者であり、

必ず裁かれる。

そして、当時の日本にはユダヤ人を助けるという動機はまったくなかったにせよ、

神は日本を用いて、イスラエルの敵を打ったのである。

結果、日本国は存亡の危機を脱した。

ドラマを通して、このような背後にある神の働きを、

垣間見たような気がした。

関連記事