震災報告会

パスター・レイ

2011年05月09日 17:12



昨日、福島から佐藤彰牧師が話をしてくださった。

佐藤先生の教会は、福島原発の近くに教会を4つ持っている。

持っていたと言った方がいいだろうか。

今はどの会堂も使用できず、近づくこともできない。

信徒の多くはバラバラになり、連絡もままならないそうだ。

今は60名ばかりの人たちとバスで移動しながら、宿を転々としていると言う。

先生が立っているだけで、何ともいえない気持ちになりました。


「幸せのハードルがずっと低くなりました。今は何を食べても感謝、
 眠る場所があれば感謝、着るもの何でもありがたいと思える。」

「今は何も所有していないので、人の善意で生きることができている。
 恵みというのがよくわかりました。」

「今、みんな深い喪失感があって、ちょっとしたことで涙が出てしまう。
 しかし、神様を深く感じることができるようになった。
 私は、この震災のために牧師になったのだと思うようになりました。」



今年の初めに製作したという教会創立60周年の記念のビデオを見せてもらった。

昨年、教会でキャンプやって、ピクニックやって、イースター、クリスマス会、

そして、来年も同じように教会のみんなといろんなこと計画して

一緒に歩めると思っていた。集まって礼拝することも当たり前に

来週も再来週も会堂で集まって礼拝するはずだった。

それが、震災ですべて失ってしまった。

こんなことが人生に起こるとは夢にも思わなかったと。

そうですよね。

しかし、その中でも洗礼を受ける人が毎月何人も出ていると言うことで、

喜んでいました。


福島第一バプテスト教会のホームページ ここ


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