映画の感想その8

パスター・レイ

2007年09月03日 00:34





 『聖なる嘘つき~その名はジェイコブ~


レンタルで見ました。


悲しくも、心を打つ映画でした。

この映画は第二次大戦中の、


ポーランドの「ゲットー(ユダヤ人居住区)」が舞台です。


彼らはナチスの監視下の中で、重労働にありながら、


いつ、ガス室に送り込まれるか?


そのような恐怖の中で生きています。


その過酷な状況に耐えられず、


毎日のように、ゲットーでは自殺者が出ます。


ジェイコブは、彼らに希望与えるために、


「もうすぐ、連合軍が攻めてきて、俺たちを解放する」


そう言って、ウソついて、人々に希望を与えます。




ここで、ウソについて考えてみると、


バイブルには「偽証してはならない」


とあるように、ウソをついてはいけない。



教会に行き始めの頃、


スーパーで買い物して、5千円渡したら、


レジの女性が1万預かったと勘違いして、


8千円いくら返そうとするわけ。


一瞬、「ラッキー」と思ったけど、


すぐ、天使が耳元でささやいたのか「正直に」


と言われたように聴こえ、「渡したのは5千円ですよ」


正直に言いました。


クリスチャンになって、だいぶ正直になったよ。


でも、ウソがすべて悪いのか?


となると、簡単にもいかないと思います。


昔から、癌患者に告知するべきか?


という議論があります。


当然、正直に話したほうが、良いと考えるけど、


でも、癌を告知すると、多くの場合、死期が早まってしまうそうだ。


それを考えると、真実と向かい会うことが良いのかわからない。


ボクの結論から言うと、


正直が良いのか?ウソも方便なのか?


そういう基準ではなくて、


その人が生かされる道を選択する。


これが大切だと思います。


絶望したユダヤ人に希望を与えるために、


ジェイコブのついたウソは実は真実なんだと思う。


愛だけが、真実だと思うんであります。はい。

関連記事